□ 釜山・大邱から 富山・熊本・島根からも
過去最大規模の広島・韓国青少年囲碁交流
囲碁を通じて若い世代の相互理解を深めようと、2005年にスタートした「広島・韓国青少年囲碁交流」が今年7回目を迎え、8月10日(水)から3日間、広島市で開催されました。
大震災による原発事故の影響を心配する韓国からの参加が危ぶまれましたが、釜山・大邱からこれまでとほぼ同じ30名が来広しました。
また、日本棋院広島県本部と交流している富山・熊本両県から33名が貸し切りバスで駆けつけ、地元、広島と島根を合わせると選手だけで101名。役員や付き添いの保護者を含めると総勢140名という、これまでの囲碁交流では最大規模となりました。
初日の10日は午後2時から、宿舎のアステールプラザ研修室で広島・島根組と韓国組が自由対局。
このあと、お隣りの文化交流会館に場所を移して歓迎夕食会。十数時間をかけてやってきた富山県チームや九州・熊本県チームをまじえて会食。夜は富山の下島陽平プロと広島の山本賢太郎プロの司会で囲碁に関するクイズや問題を班ごとに競うゲームで楽しいひとときを過ごしました。
回の囲碁交流には女性3段の金賢貞プロも名古屋から参加しました。
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会場のアステールプラザ研修室 |
8月10日(水)午後の自由対局 |
韓国(右)と広島・島根チーム |
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韓国チームは--- |
釜山と大邱も--- |
初等科(小学)生が中心 |
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最年少は保育園児 |
会場の一角では--- |
山本賢太郎プロ(手前)に大邱の |
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10日(水)夜のクイズ大会 |
山本賢太郎プロら |
会場は盛り上がった |
そして2日目。韓国からの参加者は午前中、平和公園の原爆資料館を見学したり、韓国人原爆慰霊碑に参拝して過ごしましたが、この間富山・熊本・広島・島根の参加者はアステールプラザで自由対局。午後からの本番に備えました。
午後からの正式対局では日本側と韓国側に分かれ、日本側の指導者・四方治雄さんと韓国側の指導者・河明根さん(釜山)と鄭然吉さん(大邱)同レベルの棋力の選手を組み合わせ、相手を変えては一人2局から3局対戦しました。
日本側は、先の全国大会で中学生チャンピオンになった坂倉健太君(広島学院中2年)を筆頭に、段位の高い中・高校生が多かったのに対し、韓国側は初等科(小学)生が多く、結果も日本側の88勝66敗と、日本側に軍配があがりました。
「広島・韓国青少年囲碁交流」は正式スタート前の2004年に広島から釜山に試験的に遠征しました。
フタを開けてみると韓国選手の初段が日本の2段から3段に相当する実力差があり、その後も韓国側の圧勝が続きました。
このため、日本側の主催者もこの実力差を認めた上で対戦相手を決めるようにしたことや、韓国側が初等科選手を中心に編成するようになって、戦績が均衡してきました。
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2日目(11日)正式対局を前に |
会場は青少年棋士で一杯 |
四方指導員(右)と河指導員 |
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日本チームも |
韓国チームも |
善戦健闘したが--- |
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戦績は--- |
日本側の 88勝 66敗 |
棋力は均衡して来た |
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11日午前、韓国チームは平和公園へ |
韓国人原爆慰霊碑に参拝 |
大邱市寄贈の大太鼓前で |
この日、8月11日(木)午後6時から中区のメルパルクでお別れ夕食会が開かれ、釜山から別にボランティアグループとして広島に来ていた青少年12名とその交流相手の中高校生12名も加わって、日韓交歓の夕べを過ごしました。
韓国側の参加者は翌12日(金)、宮島を見学したあと夕方のフェリーで下関から帰国しました。
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