第 92 集 (2011年10月)

□ 国慶日(10月3日)レセプションに400名
             韓国総領事館が広島で初開催


 韓国の建国を記念する「国慶日」の10月3日(月)、駐広島韓国総領事館主催のレセプションが広島市南区のグランドプリンスホテル広島で開かれました。
  この日は韓国では「開天節」と呼ばれ、日本からの解放を祝う「光復節」や「三一節」などと並ぶ5つの祝日のひとつ。紀元前2333年、檀君紀元元年の旧暦10月3日、国祖・檀君が最初の民族国家である壇君朝鮮を建国した、とされています。
  総領事館主催で初めて開かれたレセプションには地元選出の国会議員や松井一実広島市長をはじめ、広島・山口・島根・など管轄区域の政財界、韓国とゆかりの深い関係者400名が出席しました。
  あいさつに立った辛亨根総領事は、「急速な経済成長を遂げた韓国と地理的に近い中国・四国地方は交流の拡大を通じて発展するチャンスを迎えています」と、経済交流に積極的にとり組むよう呼びかけました。
  これに対して来賓として出席した松井広島市長は、8月に大邱広域市を訪問したときの金範鎰大邱市長との会談にふれながら、交流拡大に意欲をみせました。
  また、この席で長年、韓国人被爆者の救援運動に携わってきた豊永恵三郎さんに韓国外交通商部から表彰状が贈られました。豊永さんは辛亨根総領事の尊父で韓国原爆被爆者協会の元会長・故辛永洙さんの被爆証人探しをして辛さんの在韓韓国人としては初めての被爆者手帳取得を手伝ったことでも知られています。
  この夜、会場では在日韓国人の子供達の歌や韓国伝統舞踊などのアトラクションが披露され終始華やいだ雰囲気でした。