第 125 集 (2014年12月)

□ 大賞に高木彩香さん 白井ゆりさんら
     第9回日韓(韓日)「スピーチ&交流」

  今年9回目となる日韓(韓日)広島マダン「スピーチ&交流」が11月29日(土)、広島市南区の広島市留学生会館で開かれました。広島韓国教育院、民団広島県地方本部、広島県日韓親善協会が主催しました。冒頭、広島韓国教育院の崔圭憲院長らが「日頃磨いた技量を存分に発揮してください」とあいさつ。
  審査委員長の広島経済大学の権俸基教授が採点基準などを説明したあと、韓国語部門と日本語部門に分かれ、凡そ130名の傍聴者を前に制限時間3分でスピーチを行いました。
  この日の出場者は韓国語部門で23名、日本語部門で9名の合わせて32名。韓国語部門は小学2年生(8歳)から67歳まで年齢もさまざまで、中国籍の女性も初めて出場しました。スピーチの内容は韓国と出会いや日頃の交流の体験を語ったものが多くみられました。

 審査の結果、副賞3万円の大賞を獲得したのは市立沼田高校の高木彩香さんと市立舟入高校の白井ゆりさん。高木さんは大邱との青少年交流をきっかけに韓国の方言に興味を持ったことを話し、自分で調べた慶尚道などの方言をユーモラスに紹介しました。
  白井さんは日韓関係が冷え込んでいることを嘆きながらも、メディアが報道する韓国像と現実は違うことを、実体験を通して語り「日韓」が兄弟として仲良くなるように、という願いを述べました。
  最年長67歳の河野美代子さんは産婦人科医として多くの生命の誕生に立ち会ってきた経験を話し、「生まれてくる赤ちゃんはみんなフンギャー、フンギャーと泣く同じ人間。国籍を超えて仲良くしよう」と訴え銀賞を獲得しました。

  また、9名がノミネートした日本語部門では県立広島大学の朴孝貞さんが大賞に選ばれ、アシアナ航空のソウル往復航空券を獲得しました。朴孝貞さんはコーヒー店でアルバイトをした経験が日本語の勉強に役立ったことや、仕事に対する心構え、客とのコミュニケーションの大切さなど多くのことを学んだことを述べました。
  韓国語、日本語の2つの部門とは別に今年もフォーマンス部門が設けられ、5組10名が出場しました。韓国の歌や踊り、寸劇を披露したこの部門ではオリニ土曜学校の子供たち5名の「コットウガッシ踊り」が大賞に選ばれました。

  大賞以外の受賞者は次のとおりです。

<韓国語部門>
〇金賞――片岡 彩 施艶霞
〇銀賞――大崎優子 河野美代子
〇銅賞――大川真美 山本達洋 渡邊優子 明見 操
〇特別賞――洪有志 木原彩花
<日本語部門>
〇金賞――チョンソンハ
〇銀賞――ファンキュソク
〇銅賞――ミンキョンス チョンタヨン<br


  スピーチの成績優秀者の表彰のあと、恒例の交流会が開かれました。李菊枝さん、佐々木美紀子さんらボランティアの主婦グループ手作りの韓国料理を囲んで和やかな交流のひとときを過ごしました。