第 131 集 (2015年11月)

□ “文化体験の感動を訴え”
     第10回 日韓(韓日)「スピーチ&交流」


毎秋恒例の日韓両国語によるスピーチコンテスト「スピーチ&交流」が11月14日(土)広島市留学生会館で行われました。
  「広島韓国教育院」「韓国民団広島県本部」「広島県日韓親善協会」三者が主催し今年で10回目。
  韓国語部門24人、日本語部門9人と例年を上回る出演者が挑戦し、150人の聴衆の前で鍛えた語学力を披露しました。
  広島韓国教育院の崔喜喆院長が開会を宣言、駐広島韓国総領事館の李和亭副領事が来賓を代表して「お互いに相手国の言葉を学んで理解することは、友好親善の基本です」とあいさつされました。
  つづいて審査員をつとめられる広島経済大学の権俸基教授審査基準を説明してさっそくコンテストに入りました。

第一部の韓国語部門が終了した後、普段韓国文化を学んでいるオリニ土曜学校の子どもたちの可愛い歌と踊りが披露されました。

  また、スピーチだけではなく歌や踊りを交えたパフォーマンス部門ではエリザベト音楽大学で声楽を学んでいるパク ワギョンさんが、日本のヒット曲「花は咲く」と「韓国民謡」を歌い、もう一組の坂本孝恵さんは、岡本忠さんのギター伴奏で歌を披露して喝采を浴びました。

お待ちかねの審査結果発表。
  韓国語部門で大賞に輝いたのは、韓国の漢方薬に関心を持ち、もっと医学の交流をと訴えた広島女学院高校の木下美悠さんと韓国語の日本語とは異なる微妙な発音の違いを指摘した修道中学の山本達洋君の二人。
  総領事館の李副領事と、アシアナ航空広島支店の尹明喆支店長から広島=仁川往復航空券が贈られました。   また、日本語部門では、広島平和記念資料館を訪れて世界平和について考えたと訴えた広島大学1年生の朴光煕さんが、大賞を受賞。総領事賞として同じく航空券が李副領事から贈られました。

  お楽しみの交流会、李菊枝さんらボランティアの皆さんが朝から調理された韓国料理がテーブルに並び、日韓協会の寺内優事務局長が乾杯の発声、おいしい料理に舌鼓をうちながら、出演者、参加者が交流を深めました。

  締めの挨拶に立った崔院長は、「私も赴任してまだ数か月、資格があるので出演者として参加したかった」とあいさつすれば、日韓協の寺内事務局長が「大賞受賞は無理でしょう」と応じ、笑いを誘いました。